労働讃歌は社畜の讃歌

元:インドなきインド人

2016年11月17日(カードゲームショップでの席代についての考察③)

前回までは、我々(消費者)視点で書いていたが、今回は店側の立場に立って考えたいと思う。

 

【その前に1つ注意だ。】

様々なフィロソフィーを提唱している本を読んで見ると、企業というものは”利潤の追求”を目的としており、またそれが権利であることを知る事ができる。考察①で、金ではないとか言ってる頭がハッピーな人はココで読むのを辞めてくれ。私のスタンスとしては、いかなる業態であれ利潤の追求をすべきという側に立っている。

(◯刻館の事件を筆頭とした詐欺まがいな店は軒並み潰れていいと思うがね。)

 

そもそもの前提が違いすぎるのでどこか違うところに行って欲しい。

(というか、一般常識じゃね?と思う。)

 

 

それでは、はじめよう。

 

■前回の結論

前回の記事で、1日あたりの相場がなんとなく見えてきた。

席数や、客の入り具合という変数値が多く振れ幅が大きいので、一概には言えないが、1日の滞在費は1000~1500円が平均っぽい。

 

■カードショップのコストについて考える

なるほど、1日1000円~1500円を払えば良いのだな?というのは早合点すぎる。そもそも、我々が知っておかなくてはいけないのが、店のコストである。

カラオケ店などはぐぐれば(きっと)出てくるので一度スルーして、カードショップの費用について考えよう。

 

従業員2~3人、週休2日制、時給1000円とする。

その場合、

勤務日数20日×1000円×8時間(12時~21時休憩1時間)とすると、

1ヶ月の人件費=16万×従業員数

次にテナント料だが、首都圏で駅に近いとなれば、平均して25万ほど。

電気代やらなんやらの出費を加算すれば80~100万が1月にかかるコストである。

 

これは、仕入れ費用などを加味していないので、曖昧な数字だが、感覚は合ってると思う。(◯エロー・サブマリンとかチェーン店ってフランチャイズ経営とかあんのかな?)

 

【まとめ】

  • テナント料金など:25万ほど
  • 従業員の給料16万×人数 
  • 仕入れ値:月々で変動
  • なんだかんだで100万ちかくいってる。

 

■利益の手段

おおよそ以下の3点と思われる。

  1. パックの販売
  2. シングルカードの販売
  3. 大会の参加費

==1.パックの販売==

これは店の取り分がクソ低いとのこと。(とある情報筋より)

私がドはまりしているMagic The Gatheringは1パック300円なのだが、

店の利益は20円ほどにしかならないとのこと。

 

え、くっそ低い・・・

 

==2.シングルカードの販売==

これはちょっと計算しなくてはいけない。

大手ショップ◯れる屋の買取と販売の値段を比較してみると、

売値=買取×1.3倍で売っているっぽい。

つまり、シングルカードの30%が店の取り分である。

勿論、アホみたいに高いカードとか、希少度の高い薄利多売ではいかないような代物はもっと値段の付け方が違う。

加えて言及すると、カードは流行りや環境によって強弱が変わる仕組みになっている。となると、値段も変動する。なので、必ずしも30%の利益を得られるとは考えられない。

 

カードショップ経営者つらすぎだろ。ドMか?

 

==3.大会の参加費==

休日だと、平均して1000円。平日だと500円が相場。

仕入れ値やらが無いのでそのまま店の利益になる。

近くの店舗と大会内容が被らないようにする工夫が必要という労力を考慮すると少し違ってくるか。しかし、固定客を増やしていけば永続して利益を生み出すことができる。

 

【まとめ】

  • 1パックの利益は20円ほど
  • シングルカードの取り分はだいたい30%前後
  • 大会の参加費はそのまま店の利益(たぶん)

 

 

ショップ側からの視点に立つと、何も買い物しないでのうのうと1日居座られるのは悪害意外の何でもないということがわかっただろうか?

・利益を生む線が細すぎる!しかも、一定の客は常に安いところで買い物をするので、取れるパイが小さすぎるヨ!

 

 

 

次回最終回。

・結論として席代はいくらが妥当?

・我々消費者はいくら払えばよいのか?

・店が発行しているポイントは何に使えばよいのか?

これらを書いていきます。